法被の名入れや紋柄などのデザイン
祭事の法被にオリジナル名入れ印刷される柄や紋様には、それぞれ名称があります。こちらではオーダー作成される場合での代表的な半纏の腰柄や柄の各部名称をご説明致します。
襟字(えりじ)
衿文字に関して一番多い質問は、どの書体がいいのかわからないというご相談です。通常の格安半纏・はっぴでは江戸文字等の勘亭流系と楷書・行書系の2つが良く使われます。
勘亭流は特注製作法被を逞しく力強く見せ、楷書・行書は優しく柔らかい雰囲気に見せることができます。背文字に使われる書体は圧倒的に勘亭流系が多いのですが、袢纏の衿文字も同じにそろえる必要はなくイメージに即して決めて頂ければと思います。
大紋(だいもん)
背中に入れる大きな紋を指します。激安法被・格安半纏に「祭」や「睦」の一文字やシンボル・家紋・自分の所属を差す標識やロゴなどの書き入れます。
デザインの中でも最も大切な部分とされており、この部分の出来如何でその半纏の良し悪しが決まってくると言っても過言ではありません。
控紋(ひかえもん)
ご購入される激安半被の、両胸の少し上部分にあしらわれる紋の総称を差します。家紋や江戸文字等、左右同じ模様を書き入れるのが一般的です。
あまり主張せず、それでいて目に留まるような形のイメージを見る人に与えられるデザイン制作箇所になります。
天柱紋(ちりけもん)
衿後ろにワンポイントで入れる紋を指します。「天」は頭を意味し、それを支える首を「柱」と呼ぶことから名づけられました。あまり目立つ部分ではないのでシンプルに仕上げる場合も多いです。
こちらは、あまり知られてない箇所ですので特注製作の際に入れない場合も多いですが、当店ではこちらにもオリジナルにて印刷する事が可能ですのでご希望の際には担当にお申し出くださいませ。
腰柄(こしがら)
文字の通り、腰から腹の部分にあしらわれた紋様を指します。もっともオリジナル性が問われる部分となり、波柄・市松・吉原柄等多種多様な種類がありインパクトを与えるには定番のプリント箇所になります。法被の祭イメージを決めるう上で重要な部分となります。十分に考慮してデザインを決めていきましょう。
半纏腰柄の定番デザイン
定型の形状の多い半纏の腰柄模様になりますが、下記には一般的な祭りなどの衣装に使われる際の定番デザインになります。制作イメージのご参考にご覧・ご確認頂けたらと思います。
腰柄が入っていない極めてシンプルな仕上がり。大紋等その他の部分を目立たせたい・インパクトが出るよう大きく見せる等格安プリントデザイン次第では粋な仕上がりとなります。
市松模様とは色が異なる正方形を上下左右に配した祭定番の模様のことを指します。
「市松」の由来ですが、江戸時代の歌舞伎役者「初代佐野川市松」が舞台衣装にてこの模様を使ったところ女性の小袖の柄として当時大流行したことが云われとされています。格安祭・イベントグッズとしては定番の柄模様です。四角形の隅をくぼませた鎖のような模様をつなぎ合わせた激安印刷デザインです。
昔、吉原の手引き茶屋の暖簾に描かれていたことが由来となっているようですが、諸説あまりはっきりとは分かっておりません。江戸時代から今に至るまで時代を超えて幅広く愛用されているデザインで格安祭り法被においてもよく見かける柄になります。複数の円を互い違いに重ねて作成されるはんてんの腰柄です。日本では古く「雅楽」の衣装に使用されてきました。元来は波ではなく中国の民族文様に由来する山岳模様であったようですが日本に伝来した際に水の流れをイメージするようになったと言われております。末広がりの扇型であることから、おめでたい柄として激安注文数も増えております。
「水」は日本という海に囲まれ河川も多い土地柄、昔から身近で親しみのある激安祭り向けデザインであったと言われております。
祭り格安半纏においても波柄は多く使われますが、その理由としてはなんといっても力強さを感じさせる激安デザイン作成がお祭りの心を震わせる不思議な魅力を持っているためです。オーダーのぼり旗や陣幕などあらゆる染め物制作に用いられる太い線と細い線を横に染める伝統的な染め方です。
無地では物足りなく、その他の柄では派手すぎるとお考えの際には一つのアクセントとして取り入れてみるもの良いのではないでしょうか。