祭手ぬぐいの生地と端の処理
てぬぐいは、祭り用としてオリジナル制作される物、既製品として販売されている物問わず、基本的には、短辺の両端が切りっぱなしになっており、長辺が生地耳となり、縫製されております。こちらでは生地の事、そして端の事について、ご理解を深めて頂けましたら幸いです。
祭り手ぬぐい制作に活用される生地
特注オーダー作成の際にご選択される、手ぬぐいの生地素材は、目の細かさにより呼称が変わってまいります。またそれは、使い込んだ時の使用感にも関わってまいりますので、用途によっては、しっかりとお選び頂きたいポイントだと言えます。
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激安手ぬぐい作成を行う際には最適で、太めの20番手の糸を、3cm四方の中に縦約57本、横65本と走らせ、ざっくりと編んでいます。目が荒く、細かなデザインは不向きですが、吸水性や通気性に優れ、使い込むと ガーゼのようなふんわり感が出てきます。
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徳岡と同様に、30番手の細い糸で編みこまれている生地で、とても柔らかな手触りが特徴となっております。徳岡に比べて、柔らかく仕上がっており、総理に比べると、細かなプリントデザインを行う事が出来る、バランスが取れた手ぬぐい素材となっております。
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元々は浴衣生地なので、衣装に最適な高級感があり、わずか3cm四方の中に、約77本の縦糸と92本の横糸を使い、細かく編んでいる為、滑らかな手触りと、細かな印刷表現を行う事に適しています。使い込む事で、しっとり手に馴染む手ぬぐいが製作可能です。
祭り手ぬぐいの切りっぱなしについて
切りっぱなしと言う日本独特の仕立ては、オリジナル名入れてぬぐい製作において、欠かす事の出来ないキーワードとなっております。
- 濡れた際に乾きが早い
縫い目が無いという事は、手ぬぐいを水に濡らして干した際、水気のキレが良く、必然的に早く乾きます。
- 衛生面にも優れた仕様
縫い目に埃などが溜まる事がなく、手ぬぐいは、とても衛生的な便利グッズだと言えます。
- 結ぶ・裂く事の利便性
手ぬぐいは一般的に、素早く結ぶ事が出来る、そして緊急時には裂き易いのも、切りっぱなしのおかげです。
なお、切りっぱなしであるデメリットは、まだ新しい内は、 両端からほつれて行く事です。しかしこれも何度か洗濯する内に、繊維同士引き締まって行き、自然にほつれは止まります。その後、ほつれた糸を ハサミでカットすることで、解れを止める事が出来ます。
また、特注オーダーてぬぐいを制作する際、別途加工料金を頂く形にはなりますが、予め、ほつれない様に、三ッ巻を格安で掛けることが可能です。